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甘味処巡り

全ジャンル統一ブログです。 萌え吐き出し日記です。 苦手な方・腐女子を知らない方はご遠慮ください。 妄想もあれば日常のどうでもいい話もあります。 ※冗談の苦手な方は読まないほうがいいです。※管理人は雑食のため、 ジャンル問わず様々な萌語りが入り混じってます。 ※好きなキャラへの偏愛に満ちているため 他のキャラが理不尽な扱いを受けてると思われることもありえますし、あらゆるマンガにおいてダメな組み合わせがありません。 ほぼ全てが好きなキャラへの贔屓と夢と希望と妄想です。 感想は無茶苦茶偏った腐視点です。まともな感想ではありません。 2次創作サイトの感想です。 ダメそうな方は読まないで!自衛と相互理解に勤しもう。

噂のイケメン


 興福寺で公開されている阿修羅像がむっちゃみたいのですがすごい混雑してるらしいですねー。

 来週の日曜日行くのですが多分3時間まちとかそんなんっぽい。無理そうだ。

 噂のイケメンをこの芽で見たい。後ろから見れるなんてそうないらしいんですよね!

 興福寺とかきくだけでもう藤原不比等ダイスキーな私としては興奮するんだぜ。

 普通父親が偉大すぎたら2代目ってだめだったり父の残したものを守るだけで一杯一杯じゃないですか。彼はそこからまだまだ攻めるからねコレ。これでもかってぐらい攻めるからね。逆境からののし上がりはある種秀吉超えてるからねコレ。

 不比等の息子4人は長屋さまに呪われるけど娘の光明子さんはこれまたスゴイんですよ熱い!熱い時代だなぁ!奈良!もっとドラマとかやればいいのに!もっと本とか出たらいいのに!

 戦国幕末戦国幕末って繰り返してるけど大河も冒険しようぜ!

 でも竜馬は楽しみなんですけれども。

 でもって次のジャンプは鬼鮫がすごいらしい。

 単行本の人物紹介の鬼鮫の笑顔がイラっときつつなんで出てるんだよとか思いつつキモカワイイという感情はこれかー!と悟ったんですけれども、ここにきて活躍するとはあなどれん鮫。

 キライな食べ物はふかひれとか可愛すぎる。魚類過ぎる。

 そして年上を敬い争いを嫌い平和を好む兄さんの鬼鮫に対するドSな振る舞いがスキすぎる。

 いつから下僕なんでしょうね鮫。会った瞬間かな。それともペア組んだ瞬間一回はしゃいで兄さんにエラそうなこといって72時間フカヒレスープ飲まされ続けたんですかね鮫。

 きっとサスケのことは嫌いなんだけど兄さんの愛する人だからムゲに出来ないところ基本スタイルが自分を過大評価なサスケに尊大な態度とられて内心切れ掛かってたらいいな鮫。

 職場でせっせと商品袋につめながらなるとの攻略本にハァハァしてたらサスケアンチなひとに「サスケは自分を過大評価しすぎだよね」って言われたんですけど、「お前は特別だ。でも俺はもっと特別だ。」とか「絶対防御だ(でもまだ不完全)」とか。

 いや、兄にとって特別で兄が遺した絶対防御だと思って欲しいよ!サスケ心の奥底ではちゃんとわかってるから兄さんがいなきゃダメだって!強がってるだけだから。中2病なのは間違いないけれども。

 むしろそういうサスケのちょっと世話のかかる子なところとか面倒くさいところも兄さんのツボだから!

 愚かなる愛くるしい弟だから。

 そんな事を話しながら仕事してたら保育園から子供が熱出したって電話が来て慌てて帰った^q^

 アレ今日まともな仕事してないじゃないっ(><)家でカタカタニュースレターのツール探して作ってみる。

 明日じゃんむしょっぷ行けなくなったなぁITATI

 幸いインフルではないようですけど本人元気なんですけどちょっと微熱があるだけで。

 このタイミングはやめてという日に熱を出すそれが子供の不思議。

 

 
 

 

 

 

 

 

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やはり買い替えか…

 せっかくモニターを買い換えたのにやはりPC本体も不調なようですぎゃふん。

 ブログのテンプレートクリスマス気分に変えようとしたらフリーズしちゃって電源も切れなくなった^q^

 前に使ってたブログは普通だったのにサーバーが変わってからツンすぎるぜ!


 オフライン通販一旦閉じましたー!

 残りは一応インテに持っていきます。仏セーも2冊だけなので持っていきますねー。

 そしてオフラインページをいじろうとしてファイルを開いたらまたしても「そのファイル名では保存出来ません。」ってなってしまった^q^

 他のファイルもうっかりクリックしたのでまたしてもいろんなファイル名がおかしくなった…。

 もういっそサーバーごとお引越しすれば良かったのかもしれぬですねー(><)

 もうこの機会にいくつかファイル消してしまったので何かおかしかったらまた教えていただけましたら幸いです。

 過去作品にヘタリアいくつか並べておきました。

 わけあってジャンルを早いうちに撤退してしまったのですがまだ好きなので消してしまうのもなぁと思ってブログならいいかなぁと。

 

 11月になってからえらく時間がないっ!インフルの脅威も身近にせまってますよ毎日誰かが熱で休んでいるけど新型かどうかイマイチ不明です。もしかして仕事がカオスだからって黙ってマスクして来てる人いるんじゃないかなって思う^q^

 キツイ卵アレルギーだと予防接種出来ないので毎日ドキドキしてます。

 今日階段でちょっとけつまずいてクキッってなったけどしばらく平気だったのでほっておいたらお風呂から上がってからズキンズキンと痛み出して今歩くのが困難な状況です。恥ずかしい!スポーツとかしたワケじゃないからね普通に歩いてただけだもの!

 ちょうど明日腰に針刺しに行くつもりだったのでついでに整骨院行けばいいやって思ったけどどうやって行こう歩くのイタイからな!

 ナルトのEDが届いたんですけどなんだコレITATI ITATI ITATI

 一番がイタ→サスで2番がサス→イタすぎる!泣くわ泣いてしまうわもう泣くしかないわ!

 最後雨が降ってるシーンで雨の音が流れてサスケが兄さんの横に倒れてから静かにEDが流れ出すとかだったらもう耐えられん(TT)それでもせっかくなのでアニメを変えてくれとか思う葛藤!

 ごてるがまたしてもすごかったんですけどまがじん会社に忘れてきちゃったので明日もっかいゆっくり読みます!

 

 

 

 

 

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米英セ

寝室のドアを開けると、アメリカは電気も付けずに
そのままベッドへと足を進めた。
セーシェルの身体をベッドの上に下ろすと、
手探りでカチリ、と枕もとのランプのスイッチを押す。
反射的に薄明かりの方向へ目線を向けると、
さっき照れ隠しに暴れた自分の指先でかき回されたのか、
少し髪の分け目がくるったアメリカのそれでも端正な横顔が映し出され、
セーシェルは一瞬息を呑んだ。
「やっぱり、折角だから明るい方がいいかい?」
答えはわかっているのに意地悪くそんな風にたずねて来る。
「や・・・イヤです!明るいのはイヤ・・・。」
もうアメリカとこうなって随分と経つけれど、
たまには一緒にシャワーを浴びたりもするのだけれど、
それでも明るい場所で事に及ぶのにはまだ抵抗がある。
セーシェルが本気で嫌がることに対しては、アメリカは意外とすんなり
受け入れてくれるのだ。
セーシェルの言葉にクスッと笑いを零し、サイドテーブルにメガネを置いた。
少し緊張した面持ちのセーシェルの髪に、アメリカの大きな手が触れる。
ゆっくりとセーシェルの体の上にアメリカの体重がかかる。
その重みに少し息が苦しいと感じながらも、ふわりと香るアメリカの愛用のコロンや、
整髪料の香りや、その体温、感じる身体の重みさえもが、
セーシェルに幸せを感じさせる。
「ん・・・・。」
そのまま唇を塞がれて、息苦しさを増しながらも必死で答えようとする
セーシェルの赤いリボンをアメリカが片手で器用にはずす。
腰まで伸びた長い黒髪が、小さな身体を覆い隠すように広がった。
深い口付けに反応し始めた身体は熱を帯び、
吐息を弾ませながらうっすらと開けられた瞳がアメリカを見つめている。
どちらかと言えば子供っぽさの抜けない少女の日頃は見せない扇情的な様子が、
アメリカの欲望をこんなにも掻き立てることなど知らずに。
「下着は、付けたままなのかい?」
ペラリ、とエプロンを捲られてそう質問され、
セーシェルは次第にぼうっとし始めていた意識をはっと取り戻した。
「だって・・・いくらなんでもまったくエプロン一枚なんて・・・。」
「ふ~ん。」
また、少し意地悪な顔をして、アメリカはそれ以上何も言わない。
きっと何か企んでいるんだろうな、とセーシェルは予感するけれど、
アメリカの指がするりと下着の中に入り込んでツプ・・・といきなり
内部に挿入されて、
それ以上考える間もなく「あっ・・・」と声を漏らした。
「んっ・・・ん・・・やぁっ・・・!あ・・・。」
はぁっ・・・と大きく息を吐きながら、恨めしそうな表情を向ける
セーシェルの額にチュ、と音を立ててキスすると、
「大丈夫だよ、ホラ、もうこんなに濡れてる。」
と耳元に囁いた。
その声を認識したセーシェルの顔が、かっと熱くなる。
アメリカに言われるまでもなく、先ほどから自分の身体が
過剰過ぎるほどに反応してしまっているのがわかった。
「キスだけで感じちゃったのかい?それとも、こんな格好して、
ずっといやらしい事考えてたのかな?セーシェル。」
セーシェルは精一杯に首を横に振る。
セーシェルの否定を全く見てもいない様子で、
もう昇り詰めそうなセーシェルの内部から一旦指を引き抜いた。
 
「ふあっ・・・。」
弾む息に胸を大きく上下させて、セーシェルはアメリカを見つめる。
腹立たしいくらいの笑顔が セーシェルをを見つめ返した。
「ア・・メリカさん・・」
ほとんど聞こえない小さな声でセーシェルがアメリカの名前を呼ぶ。
「そんな表情しなくても・・・もっと・・・たくさん気持ちよくしてあげるぞ。」
アメリカはそう言うアメリカはセーシェルの膝を抱え込んで大きく広げる。
無理矢理開かされた両膝の奥まで薄明かりの下にさらされて、
恥ずかしさからなんとか膝を閉ざそうとするセーシェルの中心に位置する
小さな芽をわざと避けるように、アメリカの舌先が行き来する。
「あっ・・・ふあっ・・・!くぅ・・・ん」
セーシェルの背筋が仰け反って体中が刺激に震える。
じらすように一番敏感な箇所を避けながら、
蜜を滴らせる中心部へ下を差し入れた。
「ふ・・う・・!」
新しい刺激にセーシェルは指先をかみ締めて必死で耐える。
「ア・・・アメリカさん・・・」
縋るようなセーシェルのか細い声がアメリカに向けて発せられた。
「いい反応だよセーシェル。すごく可愛いぞ。もっと?」
恥ずかしくて必死で首を振ったけれど、
本当はずっとアメリカのことを考えていて、
帰宅するまでアメリカを待ちながらもう、
身体が熱くなっているのが自分でわかっていた。
性急な愛撫にも身体は十分に反応していて、
淫乱な自分を恥じてももう誤魔化しきれない。
問いかけに一瞬躊躇しながらも、セーシェルは小さく頷いた。
アメリカは楽しげな様子で改めてセーシェルの両膝を抱え込むと、
避けていた一番敏感な箇所を、今度は強く突く様に舌先で転がしてみせる。
「ひぁっっ!!」
セーシェルのビクンッと身体が跳ね上がる。
けれどアメリカはセーシェルの腰をしっかりと押さえつけ、
小さな芽を集中的に責めた。
「ああん、やあっ、ひっ・・・んっ・・・!」
大きく頭を振りながら、セーシェルの身体がガクガクと震える。
「や・・・だっ・・・もう・・・もう・・・ダメっ・・・。」
 生理的な涙を瞳から溢れさせながら、
セーシェルの手が必死でアメリカの頭を押さえつけた。
「ダメ・・・ヤダッ・・・お願い・・・。」
苦しそうな息を整えながら、
セーシェルはアメリカの首に両腕を巻きつけて必死で囁いた。
「アレ、どうして欲しいんだい?イキたくないの?セーシェル」
「…挿れて、挿れて・・・もう・・・欲しいのっ」
そんなセーシェルの日頃見せない様子に、
アメリカが思わず息を呑んだことなど知らずに、
セーシェルはその腕の中で、小さく震えている。
「・・・仕方ないなぁ。セーシェルは。」
アメリカは唇を少し吊り上げて小さく笑みを作ると、
スラックスを一気に引き下ろし、性急にセーシェルの中へと自身を突き立てた。
「はっ・・・あっ!」
 アメリカの熱で満たされる充実感に、抑えきれずセーシェルの声が大きくなった。
「気持ち・・・良いかい?」
強く突きたてながら、自分を締め付けてくるセーシェルに
意地悪く質問を投げかけると、
首を振りながらも背中に回した腕にギュウッと力を込められた。
「はっ・・・」
次の瞬間、反射的にアメリカが少しため息にも似た声を小さく吐き出して、
セーシェルに口付けた。
『かなわないな、この子には・・・』
絶対、セーシェルを誰にも渡さない・・・。
セーシェルの奥へなんども差し込んで、アメリカはその律動を速めた。
「あ・・・ダメッもう…イ・・・」
その表情に、アメリカはより強く欲望を掻き立てられる。
「あ・・・アメリカ・・・さんっ!」
「 んっ・・・、オレ・・・も…っ…」
小さな身体をガクガクと震わせ、セーシェルの内部が痙攣して
アメリカを締め付けると、アメリカも同時にセーシェルの中に
精を吐き出した。
「あ・・・アメ・・・リカさん・・・大好き・・・。」
途切れ途切れにか細く囁いて意識を手放したセーシェルの全身から
力が抜けて、アメリカの腕に心地よい重みが掛かった。
アメリカは満足げに微笑むと、
汗で随分乱れてしまっているセーシェルの髪を撫で付けながら、
「俺もだよっ!」とセーシェルの額に唇を落として答えて見せた。
                                       fin

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仏英

外は雨だ。
久しぶりに部屋の中で音楽でも堪能しようか、と鼻歌交じりに立ち上がったところで、
インターフォンが鳴った。

ドアを開けると、そこに立っていたのは全身びしょ濡れのイギリスだった。
メールで連絡もないままの急な来訪にフランスは驚いたけれど、それにかまわず
髪から水滴を滴らせたイギリスが面白くなさそうに玄関の敷居をまたぐ。
床に視線を落とすと、濡れた足跡が点々と続いていた。
「雨に打たれた。シャワー貸せよ」
「…珍しいね…」
窓の外は確認しなかったけれど相当ひどい雨が降っているらしい。
濡れたシャツが肌に張り付くのを鬱陶しそうに引っ張りながら、イギリスは
一直線で浴室に向かい、上着ごとそれを脱ぎ捨てる。
「…おい。脱ぎ散らかすなよ。」
「うるせぇ片付けろ。」
無作法に訪れておいてその言い草はなんだ。と、
言いたいことはあったものの、季節外れな冷たい雨に
打たれた相手を少しばかり気の毒に思い、開きかけた口を閉ざした。
ズボンごと下着まで一緒に脱ぎ捨てられた服を
見つめながら「やれやれ。」と小さく一人ごちる。
リビングのソファで一息ついてるとイギリスがタオル一枚でバスルームから出てきた。
ガシガシと無造作にただでさえボサボサの頭を拭きながら、ほのかな湯気を立ててフランスの横を通り抜けていく。羞恥心も何もない行動に流石のフランスも酒に酔った時の自分の行動なんて忘れて呆れ返った。
「おいおい大胆だなぁ。」
知らない仲ではない。もちろんイギリスの裸なんて見慣れているのだけれど。
こんな風に見せびらかすようにバスルームから出てくるなんてどういうつもりだ?

機嫌が良くないように見えるのはただ突然の雷雨に打たれたせいだけではないらしい。
おそらく仕事で何か嫌なことでもあったんだろう。多分、アメリカ絡みの。
そういう時に、イギリスはきまってここへ来る。

フランスに抱かれるために。
「バスローブがあっただろうよ。」
「お前のは肌になじまねぇよ…うちの方が品質が良いからな」
小さく付け加えて、イギリスは勝手にフランスのクローゼットに指を掛ける。
中からどれでも同じだ、と適当な一枚のシャツを手にとった。
言い返しても無意味だと黙って視線を向けていると全裸にシャツを羽織っただけのイギリスが、悪戯っぽい微笑みを浮かべてフランスの前に立ってきた。
シャワーの名残か、まだほんのりと頬が紅潮している。
白いシャツが膝まで隠す身体は、はっきりいって唆る。
その隙間にチラチラと見え隠れする白い太腿に自然と目線を奪われた。
その感想をそのまま相手に告げようかどうかと思案していたところ、
「なぁ、オレを見て欲情してんだろ。」
唐突な台詞と共に、怪しげな表情を作ってイギリスがフランスを見上げてきた。
「さぁどうだろうねぇ…」
突拍子もない言葉に、フランスはしれっと返す。
「シャツ一枚とか、ベタだけど悪くねぇだろ?」
「ベタ過ぎてお兄さんもう場慣れしちゃったなぁ…」
「…何だよ、欲情しないってのか?」
イギリスはにじり寄るようにして、ソファの上に片膝を乗せた。
少し開いた脚の合間から、太腿が見え隠れしている。
「なんだかんだ言ってもいつもめちゃくちゃするくせに…」
「…そりゃお互い様だろ…」
「…来いよ…。」
 イギリスの細い腕がフランスの首に絡みつき、互いの吐息が交わる。
口許の端を歪めてまっすぐに見つめてくるイギリスは、幼い顔立ちに似合わず扇情的だった。
「朝まで付き合ってもらおうか…」
そう言って、今着たばかりのシャツをはだけて見せる。
「欲情しただろ?」
耳元で誘うように声が響いた。
フランスの背中にゾクリとしたものが走った。
くすぐられる、支配欲と優越感。
イギリスの後頭部を掻き抱いて唇を塞ぐ。
「がっついてんじゃねぇよ…」
勝ち誇ったようにイギリスが呟いた。
今日のような自暴自棄なイギリスを貪るのは、悪趣味だという自覚はある。
かといってそれを撥ね付けることが出来ないのは単なる同情からではなかった。
イギリスの身体は自分にとって十二分に魅力的だ。
この強くて美しい獣には面倒を見ていた昔から興味を引かれ続けている。
時折感じるそれは、理性が蒸発する。そんな衝動だった。
高揚感が、フランスの中にこみ上げてくる。
潤んだ緑の瞳がフランスだけを映し出していた。
FIN.

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THE LONG KISS GOODNIGHT 日米

「あー、本当に、すまなかった。」
「そうはおっしゃられましても…ねぇ。」
日本は思わず小さくため息をついた。
深々と頭を下げたフランスの肩まで伸ばした金髪が、
揺ら揺らと頼りなく揺れるのを眺めながら、
フランスに謝ってもらうのも申し訳ない話だと、もう一度ため息を付いてみせる。
「あとは、お前達で上手くやってくれ。」と、
互いの上司に問題事を丸投げされて、二人は今この場所にいる。
事の発端は、日本がフランスに貸し出した美術品が見事に故障して帰ってきたことだった。
もともとは両国の友好を深めようと互いに貴重な美術品を貸し合って
それぞれの国で展覧することが目的だった。
それが、あちらで展示する途中、まさかの出来事でぽっきりと、
日本が貸し出した仏像の腕が折れてしまったものだから、大事になってしまった。
怒っているのは日本の研究者や持ち主の古寺で、正直、上司や今の日本には、
「まぁ、仕方ないんじゃないか」としか言いようがないのだった。
研究者達が「あちらから見れば美術品かもしれない、でも日本人にとってはただの
美術品ではないのです、仏像というものは・・・。」と、宗教的な話まで持ち出すものだから、
致し方ないことと思いつつも、日本にもその気持ちが解らないこともないだけに頭が痛い。
挙句上司に丸投げされて、保険の交渉だの謝罪要求だの、
今度の展覧会にはお詫びにあの有名な名画を貸し出してくれますよねモチロン、
とか、そういった交渉をやっと終えて、今この状況なのだ。
かといってこの場でフランスを責める事も出来ず、
「互いに上司には苦労しますね・・・。」と、日本はフランスの肩を軽く叩いて呟いた。
「あ~やっぱ優しいよ日本は。癒されるよ。いや、
俺に出来ることならなんでも言ってくださいマジで。
全力でお詫びするよお兄さん。いや、日本相手にお兄さんってのもあれなんだが。」
「なんでも…ですか。」
フランスの言葉に、さっきまでの穏やかで気遣いを見せていた日本の瞳の奥がキラリと光る。
「あ…え~、結婚してとかはちょっとビックリしちゃうよ?なんて…。」
そんなこと日本が言うはずもない、アメリカとの関係は自分だって知っている、そう思いながら、
フランスは引きつった笑顔で答えた。
「あなたにとっては…非常に大変な苦労だと思うのですが…。」
日本はさも申し訳なさそうに、けれど少し声を弾ませて、
「今度のアメリカさんのお誕生日なんですが、夜にあの方をお願いできますか?」
と、笑顔でフランスに問いかけた。
「げっ!」
そうきたか、と一瞬叫んでフランスは反射的に指で額を押さえて見せる。
考えただけでどっと気持ちが重くなる。
毎年アメリカの誕生日の日の夜には、
日本の姿がパーティー会場から消えているのは知っていた。
知っていたというより、日本にお任せしていたのだ、最悪な状態のイギリスの世話を。
イヤな酒になること請け合い、面相くさいことこの上ない役割を、
あえて日本は引き受けてくれていたのだった。
それはつまり、アメリカと日本が、
恋人同士の誕生日の夜に一度も一緒に過ごせていない事を意味しているワケで。
そのせいもあって、アメリカがここしばらく誕生日には
朝まで皆を帰さないで一晩中パーティーで騒いで過ごしていたこともまた、
フランスは知っている。
仕方ない。ここは男らしく、出来ることはすると言ったからには仕方ない。
「こ…今年だけだぜ。来年からは死んでもゴメンだぜ…。」
半分涙目になりながら顔をあげたフランスに、
「ありがとうございます。」
と、日本は命一杯の笑顔で答えた。上司には、上手く取り繕っておきますから、と添えて。
かくして、フランスの犠牲の元、
アメリカと日本は初めてアメリカの誕生日を一晩一緒に過ごすことが出来ているのだ。
肩を落としたフランスが最高級のワインボトルを片手に
部屋の片隅で一人酔いつぶれかけていたイギリスを連れ出したのを見届けると、
アメリカは周りの目も憚ることなく日本に歩み寄ってその頬に口付けた。
「今晩は、日本と二人で過ごすことにするよ!」
とびっきりの笑顔で宣言するアメリカの声に、
招待客達はハイハイと頷いて飲みかけのグラスや食べかけの皿を急いで空にする。
アメリカのワガママはいつものことだし、
消えたフランスとイギリスを見送った者達はああ、そうだよね、と頷いて見せた。
むしろ、犠牲になってイギリスの面倒を見るのが
自分でなかったことに胸をなでおろしていたりする。
フランスには気の毒だが日本に何か弱みでも握られたのかなぁと思う。
高級ホテルの最上階のスイートルームから、
目の前に広がる夜景は文句なく美しい。
お詫びの気持ちで、フランスにも同じグレードのホテルを予約しておいた。
もれなく泥酔状態のイギリスが付いてくるけれど…。
「おーい!日本も一緒に入ろうよ!」
と、バスルームからご機嫌なアメリカの声が響く。
「…。今まで、結構長い間待ってたんだぞ。」
広い湯船に浸かりながら仰向けに頭だけ突き出した姿勢で、
少し唇を尖らせて拗ねた顔をしながらアメリカが呟いた。
日本はアメリカの髪を丁寧に泡立ててやりながら、
「…お待たせしました。」と微笑して囁く。
「全く、イギリスには日本しか友達が居ないからな!」
なんだかんだと言っても、毎年結局自分からは日本と二人きりになりたい、
とは言わなかったアメリカに少し複雑な思いを抱きながら、
日本は黙ってアメリカの口から次々と飛び出すイギリスへの文句を聞いていた。
「アメリカさんは、本当に…。」
「なんだい?」
『イギリスさんが大切なんですね。』
そう言い掛けた言葉は言わない方が良い気がして、
「…かわいい人です。」
アメリカの耳元に、そっとそう囁いた。
長い夜の始まりに。

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