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甘味処巡り

全ジャンル統一ブログです。 萌え吐き出し日記です。 苦手な方・腐女子を知らない方はご遠慮ください。 妄想もあれば日常のどうでもいい話もあります。 ※冗談の苦手な方は読まないほうがいいです。※管理人は雑食のため、 ジャンル問わず様々な萌語りが入り混じってます。 ※好きなキャラへの偏愛に満ちているため 他のキャラが理不尽な扱いを受けてると思われることもありえますし、あらゆるマンガにおいてダメな組み合わせがありません。 ほぼ全てが好きなキャラへの贔屓と夢と希望と妄想です。 感想は無茶苦茶偏った腐視点です。まともな感想ではありません。 2次創作サイトの感想です。 ダメそうな方は読まないで!自衛と相互理解に勤しもう。

ヘタリア 露英

「何のつもりだばかぁぁぁぁ!」
部屋に入るなり、イギリスは大声で叫んだ。
けれど背後から自分の肩に置かれた大きな手は
その声に全く動じることなく、
グイ、と部屋の中へとイギリスの身体を押してきた。
力に抵抗しきれずイギリスが前のめりになって2・3歩前に進むと、
カチャリ、とドアのカギがかかる音が耳に入る。
一瞬イギリスは背筋に冷たいものが走る気がした。
そのままくるりと振り返ったイギリスがきつい瞳で睨みつけた相手は、
真逆の表情で瞳を細めてニコニコ微笑んでいる。
「・・・・。」
しばらくあっけに取られて言葉を失いながら、
イギリスは混乱した脳内で瞬時にあれこれと色々な考えを張り巡らせた。
 
『ああやっぱり自分から訪ねるなんてらしくないことするんじゃなかった。
でもこいつすごく嬉しそうなんだけど。それにしてもこの部屋はなんなんだよ
なんでこんなに飾り付けられてんだよ日本から何か聞いてたのか?
大体なんでいきなり寝室に連れ込まれてカギかけるんだ。
そもそもなんで俺はチョコレートなんて持って大嫌いなこいつのところに来ちまったんだ。
いやたしかに告白されて考え込んで日本にチョコレートでも持って訪ねて行けば
答えがわかりますよって言われたんだけど・・・。』
色々考えて、
イギリスは改めて自分の身体からサッっと血の気の引くのを感じた。
好きだよ。イギリス君。」
しばらく呆然として固まっていたイギリスの耳元に唇を寄せてロシアがそっと囁く。
瞬間耳が熱くなった。
血の気が引いたと思った身体に今度は一気に血が上って、
イギリスは視界がグラつくのを感じた。
好き・・・?こいつが俺を。
冗談だと思ってでもなんとなく冗談だってのに腹がたって
日本の所に愚痴りに行ったんだ。
そうしたら日本が真面目な顔で
「あの人は真剣ですよ。イギリスさんはどうなんですか?」なんて
聞いてくるから解らなくなったんだ。
考えがまとまらず固まったままのイギリスに、
「まさか、君がチョコレート持って
バレンタインに来てくれるなんて思わなかったなぁ。」
どこか意地悪に見える微笑を浮かべながら、
ロシアが楽しそうに呟いた。
「は?!」
「あのね、日本君のところでは、バレンタインは
好きな男の子にチョコレートを送って愛を告白する日なんだよ。
ちなみにうちでは『恋人同士の祝日』だから、
僕達今日は部屋でゆっくり愛を暖め合おうね!」
「な・・・ななな何言ってんだよ!うちじゃチョコレートなんて関係ねえよ!
 告白なんか誰がするかばかぁぁぁ!」
「まぁ、僕も君が本当のこと知った上で
わざわざ日本君のところからチョコレート持って来てくれるなんて思ってないけどね。
でもさっき日本君から電話貰ったんだ。『多分、大丈夫でしょう。』って。」
 
そう言ってロシアは耳と顔を真っ赤にして
全身固まっているイギリスの身体をヒョイと抱え上げた。
「ちょっと待て!意味わかんねぇよ!下ろせよバカ!何する気なんだよ!」
足をバタつかせても腕を振り上げてもビクともしない。
そのまま下ろされたのはクラシックで落ち着いた色合いを好む
自分の趣味とかけ離れすぎた、
バカバカしい程の少女趣味なフリルとリボンと
薄いピンクに飾り付けられた天蓋つきのベッド。
ずっと以前にフランスと一緒に
セーシェルの誕生日に買ってやったベッドを思い出す・・・。
なんでこのバカバカしい少女趣味なベッドで自分が・・・ロシアと?
ありえない。心の準備も何もあったものじゃない。
正直男に抱かれたことが無いわけではないし、
色事は嫌いじゃないし、物事の順番がどうとか
いきなり肉体関係はないだろうとか言うつもりは無いが、
ロシアが自分を好きなんていうのがそもそも本当なのか?
覆いかぶさってくる自分よりかなり大きな身体を
両手で必死に押しのけながらもまだあれこれ考えがまとまらないまま、
顔をまともに見られないイギリスに、
ロシアは面白そうに声を立てて笑ってみせた。
「君は・・本当にかわいいなぁ。この部屋ね、
ずっと君の為に用意してたんだ。
いつか君が僕を受け入れてくれるときには、
とびっきりのお姫様みたいに扱ってあげようと思ってさ?」
「な・・・なにがお姫様だよバカァッ!」
 
ドン、と窮屈な体制から力一杯ロシアの肩を叩いて見せたけれど、
それに全く動じないロシアはそのままイギリスの手に唇を押し当てた。
慌てて手を引っ込めようとしたところで、
今度は顔をグイ、と強引にロシアの方に向けられる。
 
「おまえっ・・・いいかげんにっ・・・!」
そこまで言いかけたところで、
「・・・いいよね?」
ロシアにそう低く囁かれた瞬間、
イギリスは時間と思考が一気に止まってしまった気がした。
 
「・・・・っ・・。」
それでも慌てて何か言葉を発しようとし、
でもどうしても何も言えない自分にパニックになった
イギリスの唇に、同じものが重ねられる感触が伝わる。
「ん・・・んんっ・・・」
そのまま、ただ触れるだけの口付けを何度か繰りかえされた。
顎を固定する指や、覆いかぶさった身体から伝わる温もりに
「ロシアってこんなに 温かいのか・・・。」と一瞬冷静な思考がめぐる。
 
ロシアの唇が、イギリスの瞼や額や頬に優しく落とされる。
いつのまにかそれを心地よく感じ始めたイギリスの身体が、
抗えない陶酔感に包まれ始めた。
軽く触れるだけのキスが次第に深いものになって、
舌で唇をなぞられる感触にゾクリと身体を震わせられ、
イギリスの唇から熱を帯びた吐息が漏れた。
早鐘を打ち始めた心臓の音が、煩わしいほど耳に響く。
絡められた舌に、いつの間にか答えてしまっている自分に羞恥が込み上げた。
抵抗したい。どうして出来ないんだろう。
そう考える一方で、ロシアに触れられる箇所から体中へと、
甘い痺れに似た感触が浸潤していく。 

几帳面に結ばれたイギリスのネクタイを器用に外しながら
はだけたシャツの間に指をもぐりこませ、一旦離された唇が首筋をなぞると、
イギリスの身体が一度ビクンと大きく跳ねて、小刻みに震えだす。
震える胸の突起を口に含み、舌先で転がすように愛撫されると、
「あっ・・・やだぁっ!」
とイギリスの声が一際大きくなって大きく首を振った。
潤ませた瞳に吐息を弾ませてすがる様な視線を向けるイギリスの
姿は扇情的で、ロシアの支配欲を十分すぎるほどに掻き立てる。
「君って本当に・・・。天然だね」
『堪らないなぁ。』と心の中で呟いて、ロシアはイギリスの額にチュ、と口付けた。
ロシアに言われた言葉の意味が読み取れず、
イギリスは荒い息を少し整えながら涙を浮かべて相手を睨み付けた。
「・・・いやじゃないよね?」
きつい視線を笑顔で受け止めたロシアは再び耳元で囁きながら、
すでに下肢の間で熱を持って立ち上がったイギリス自身に指を絡める。
「あっ・・ひっ・・・いやだっ・・・!」
否定するイギリスの声が聴こえないかのように指先で先端部分をなぞると、
すぐに溢れ出した半透明の液体がロシアの指を濡らし始めた。
「んんっ・・・・やだっ・・・。」
「いやがってないよ。イギリス君。ここ、すごく悦んでるじゃない。」
そのまま先端を口に含まれ、強く吸い上げられながら
根元まで包み込んだ手のひらで擦りあげられると、
「い・・・やだっ・・。あ・・・いっ・・・!」
必死で首を振って耐えようとしながらも
イギリスの身体はあっけなく絶頂まで達した。
ロシアの手のひらに、白濁の液体が吐き出される。
「はぁ・・・あ・・・。」
急激な脱力感に襲われながら肩で息をするイギリスの瞳から
生理的な涙が溢れるのを、愛おしそうに舌先で拭って見せると
指先に今イギリスの吐き出した液体を絡めて、
その膝を片方軽々と持ち上げた。
「ひっ・・・。」
イギリスの声に、苦痛が混じる。
初めてではないけれど、
蕾は異物の進入に当たり前のように悲鳴を上げた。
硬直したイギリスの身体に、痛みと違和感が同時に走る。
それでも一度強引に奥まで指を押し入れられ、中でかき回されると
痛み以外の感覚が下半身に伝わり始める。
ジンジンとひろがる感覚に、
一度熱を失ったイギリス自身が再び反応し始めた。
異物を拒んでいたはずの蕾は2本目の指も受け入れて締め付けながら、
湿った音すら立て始めている。
羞恥で枕に顔を埋めながらも、
イギリスの身体はロシアを受け入れる準備を整えつつあった。
「ここ・・・随分キモチイイみたいだね?」
イギリスの身体がより強く反応する箇所を捜し当てたロシアが、
からかうようにその場所を攻め立てる。
「や・・・めてっ・・・ソコ・・・たのむからもう・・・」
「やめないと、どうなっちゃうのかな?」
口元に笑いを浮かべて、ロシアは更に激しく指を動かしていく。
「や・・・へっ・・へんになるから・・・もう・・・」
「もう、入れて欲しいの?」
「・・・っ・・・。」
枕に顔を伏せたままで、イギリスは小さく頷く。
「言ってくれないと、このまま続けるよ?」
ギュ、と張り詰めた根元を片方の手で強く握られたまま、
内部に差し込まれた指を激しく動かされて、
イギリスは大きく首を振って抗った。
もう、2度目の絶頂が訪れかかっているのに、
根元を強く握られていてそれを許してくれない。
「んっ・・・んんー!!!ヤダっ・・・もう、」
「もう何?」
「もう・・・イカせて・・・。」
「ちょっとイタイかもしれないけど・・・君なら、平気だよね?」
そう言って、ロシアは激しく熱を持ったそれを蕾の入り口へと押し当てる。
「イッ・・・イタ・・・ムリっ・・・」
すでに指で念入りに解きほぐされていたのにもかかわらず、
先端が入り口を押し広げて入り込んできた瞬間に、
イギリスの下半身に激痛が広がった。
「や・・・抜いてっ・・・痛い!」
「ゴメンネ。少し、我慢して・・・。」
気遣いながらも、
自分の腕の中でエメラルドグリーンの瞳から涙を溢れさせ、
悲鳴を上げるイギリスの苦痛に歪んだ表情はロシアを存分に昂らせていた。
侵入を拒もうとするイギリスの腰を抱え込んで、さらに奥へと侵入を進める。
苦しさから逃れようとするイギリスの爪が、
ロシアの背中に幾筋もの赤い痕を残していく。
その痛みに何度か眉をひそめながらも、
ロシアはかまわずイギリスの内部を突き立てていった。
「ひっ・・・ん・・・ん・・・あ・・」
やがて、イギリスの声に苦痛以外の色が混じりだしたのを確認して、
ロシアは少しほっとしたように息を一つ吐くと、
より高くイギリスの膝を抱え込んでその身体を強く揺さぶっていった。
擦りあげられる度に、
意識が飛びそうな程の甘い痺れがイギリスの身体を侵略していく。
かつて経験したことが無い圧迫感と質量に
体中が悲鳴を上げているはずなのに、
イギリスの腰はロシアの動きに合わせてガクガクと震えだし、
背中に回した腕に力を込めてグイ、とロシアの頭を引き寄せると、
「も・・・もう・・・イク・・・。」
と耳元で無意識のおねだりをしてみせる。
「・・・本当に君って。」
怖いなぁ、と思う。この無意識の魔性で色々な人間を狂わせる。
ようやく手に入れた。大切にしたい。でも、逃げようとするなら。
「閉じ込めておきたいなぁ。」
そう低く呟いた言葉を理解する余裕がイギリスには無かった。
「あ・・・ああっ!ダメッ・・・」
一際大きな声を上げると、そこからより激しく動かされ、
きつく閉じた瞼の裏が真っ白に弾けたような錯覚の後で
激しすぎる快感の波がイギリスを襲った。
痙攣する下腹部に自分とロシアの熱を同時に感じながら、
イギリスはその意識を手放した。
翌日、といってもまる15時間も経ってから目を覚まして、
イギリスは例によって死にたくなった。
たちの悪い2日酔いなんてものじゃない。
身体にも精神にも、ダメージが大きすぎる。
寝てる・・・というか不覚にも気絶してる間にロシアは、
アメリカにもフランスにも日本にも
「恋人宣言」の電話をしてやがったのだから。
この先どうしよう。目の前が真っ暗だ。
でも本当はそんなのはなんとでも言い訳出来るのだ。
言い訳できないのは、
それに対してちょっとでも嬉しいと思ってしまった自分自身にだ。
ガバっと毛布を被って再び自己嫌悪の嵐に見舞われる。
ロシアを、好きになってしまった・・・いや、前から好きだった?
混乱するイギリスの耳に、ドアをガチャリと開ける音が響く。
ノックもせずに近づいて来るのは当然、恋人の足音だった。

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ヘタリア 仏英

押し倒されたベッドにサンダルウッドとムスクの香り。
いつもの場所に、いつもの香り。

そしてこの部屋の主が、ベッドに残るそれと同じ香りを纏って
自分の上に覆いかぶさってくる光景。

「ん?何?」
イギリスの上で、すでにボタンが全て外されたシャツを手馴れた仕草で脱ぎ捨てながら
フランスが尋ねる。

「・・・・・なんでもねぇよ。」
そう応えると、イギリスはフランスの首に腕を回し、
自分から唇を重ねた。


本当はなんでもなくはない。
フランスの残す香りに安心する自分が、確かに、居る。


この香りに自分は欲情している。


特に今日は、フランスが欲しい。

フランスの熱が欲しい。

何もかも忘れて、身体の欲望の欲するままに、グチャグチャに抱かれたい。

過去、何度も繰り返しそうしてきたように。

長い付き合いの中で洒落者のフランスは香水を何度も変えていたけれど、
纏う香りにはいつもサンダルウッドとムスクが含まれていた。

初めて抱かれたあの夜にも、イギリスの怪我をいたわるように
身体中の傷に唇をそっと押し当てるフランスから感じた香りは同じだった。

喧嘩ばかりしてきて、
互いに痛手を負わせることは全く厭わなかった関係のはずだったのに。


匂いは記憶に鮮明にリンクしていて、性欲とも密接に結びついている、
という話を聞いたことがあるが、本当にそうらしい。

あの日アメリカから付けられた傷は、
身体に付いたものより心の方が、ずっと深かったのだけれど。

それでも優しく傷をなぞるフランスの唇と触れ合う肌の暖かさがあったから、
あの後、アメリカと顔を合わせても耐えられた。

その心の傷は今でもこの季節になるとズキズキと痛み始め、
会議でもなんでも、アメリカの声を聞くのがどうしようもなく怖くなる。

アメリカの口から、自分を否定する言葉が紡がれるのには慣れているはずなのに、
この季節にはそれが耐えられなくなる。

その不安から逃れたくて、一人では耐え切れなくて、
こうしてフランスのところに入り浸るようになったのはいつからだろう。

『ずっと・・・だ。』


アメリカが、独立したその時から、ずっと。

「俺がずっと側に居てやるよ。」

冗談なのか同情なのか、そう言ったフランスに、


「お前なんかいらねぇよバカ・・・。」


そういいながらその優しさに縋り付いた、
あの時からずっとだ。


フランスは、優しいと思う。

本気で殴りあったり喧嘩したりしてきた腐れ縁だが、
腐れ縁だからこそ、本気で優しい奴だ、と思う。


抱きしめられながら、

『他の奴のことも・・・こんな風に優しく抱くのかな・・。』

ふと、そんな事を考えてキスへの集中がと切れたところに、すかさず

「なんだよ?」

と訊ねられ、気恥ずかしくなって顔を赤らめたイギリスが

「なんでもねぇよ!バカ!!!」

と切り返せば、全てを見透かしたような青い瞳で見つめられ、再び唇を塞がれる。

こんなやり取りも、いつものことだ。

激しさを増す口付けに、次第に翻弄されて行く。

歯が当たるのにも全くかまわず、呼吸も全て貪るように繰り返すキスの合間、
閉じた瞼の裏が熱に赤く染まったような錯覚の中で、
ふと眼を開いた時に見えたフランスの瞳が少し悲しそうに見えたのは
イギリスの気のせいだっただろうか。

「んっ・・・。」
キスだけですでに熱を持ち始めた自身を強く握られて、
イギリスの身体がビクン、と震えた。

「はっ・・・・。ちょっとまっ・・・」
そのまま口に含まれ、いきなり与えられる快感に言葉で抵抗しようとしても、
フランスは意に返さず、イギリスの敏感な箇所を全て巧みに攻められる。

「あ・・・・あ・・・っ!」
こすり上げられ、舌が這い回る感覚に、早くも一度目の限界が訪れようとしている。
感じすぎている自分が恥ずかしくて、
必死で耐えようとしているのを承知で、フランスはより強くそれを吸い上げた。

「やっ・・・もう・・・んっ・・・!」
イギリスの身体が強く痙攣し、その唇からはぁっと大きく息がもれた。

空気を欲して激しく胸が上下し、
同時に訪れた脱力感に意識を軽く手放しそうになっていても、
まだフランスはイギリス自身から唇を離そうとせず、なお、強く吸い上げた。

「やっ・・・。もう・・・無理っ・・・」
涙を浮かべてフランスの額を手で押さえつけ、押しのけようとしたものの、
その手を逆に強く掴まれて離して貰えない。

すでに、身体に力が入らない。

なによりも、与えられる快感に逆らえず、囚われて行く。

先端部分を口内で舐めとられ、
先ほど自分の放ったもので濡らされた指で、より強く擦りあげられれば、
脱力感を感じていたイギリスの身体に、再び熱が取り戻される。

急に差し込まれても、抱かれることに慣らされた身体は痛みもなく
フランスの指を受け入れた。

すぐに、部屋中に卑猥な音が響き渡った。

この瞬間、何もかも忘れてしまえる程の快楽に溺れる。

フランスも、そうなんだろうか。

今、自分を、ただ自分の身体だけを感じているんだろうか。





「んっ・・・・・っと・・・・。」

「ん?なに?」
と意地悪く聞かても、

「もっ・・・と・・・。」
意地を張る余裕がなく、眼に一杯涙を浮かべてそう応える。

羞恥でぎゅっと目を閉じた時、
一筋零れ出した涙に押し当てられた唇が、とても熱かった。

そのまま瞼に、唇に、フランスのキスが繰り返されると、
イギリスは自分から誘うように、そっと膝を開いた。

「もう、我慢できないか??」

微かな微笑を浮かべて、そう耳元で囁かれるのに、小さく2度頷いた。

もう、そんな自分を恥じる余裕すら無くなるほどに、感じている。

そう望んでいた通り、何もかもグチャグチャになるほどに。

「あ・・・くっ・・・。」
身体の中心に猛った熱を感じるのと同時に、
強い圧迫感に小さく悲鳴を漏らす。

それでも、自分のそこはどうしようもない程フランスを欲していて、
その存在感を感じ取ると、
すぐに今までより更に強烈な快感が身体中を駆け巡る。

フランスの侵入を苦痛に感じたのはほんの一瞬のことで、
イギリスの身体はすぐに、激しさを増せば増すほどに
嬌声を発してフランスの動きに応えて行く。

そんなイギリスの様子を満足そうに見つめていたフランスにも
余裕が無くなるほど、フランスを締め付けて離さない。

「イギリス、愛してるよ。」

フランスが、ベッドを共にする相手に、挨拶のように繰り返す言葉。

今まで数え切れないほど多くの相手に伝えられたであろう言葉。

その言葉を遠くに聞きながら、
イギリスはもう何度目かわからない絶頂を迎えていた。

本当は、その言葉が常に自分だけに向けられていることなど、
知る由も無かった。

やがて、ズルリ、と繋がっていた部分を引き抜かれ、
その喪失感に、逆に手放しかけていた意識が取り戻され、
イギリスがフランスに顔を向けた。

お互いに荒い息を整えながら、深く口付けた後、
汗で額に張り付いたイギリスの髪をそっと剥がしながら、
フランスは諭すように、イギリスに切り出した。

「なぁ・・・明日さ、いい加減、顔を出してやれよ。
招待状、毎年来てるんだろ?」


ふい、と顔を逸らしたイギリスの肩が、微かに震え始めた。


時計の針が、その日付を7月4日に変えようとしていた。


                              fin

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英セー

「心の扉」
「・・・色気のかけらもねえな。」
ハシゴの下から、上を見上げた眉毛が冷静に呟いた。
「チョッ・・・何見てんですかぁっ!!へんた・・いっ!?」
慌てて短いスカートの後ろ側を手で押さえた瞬間、
私の体はハシゴの上でバランスを崩して傾いた。
「きゃぁぁぁ?!」
体制をなんとか立て直そうと体に力を加えてみたけれど、
体重を乗せた方向にグラグラとハシゴが揺れて、
私は反射的に落ちないよう必死でハシゴを掴んだ。
数回左右に大きく傾いて冷や冷やしながらも
なんとかバランスを立て直してハシゴの天辺で座り込む私に、
「あーホント、なさけねえ。そのパンツ。小学生かよ。」
とダメ押しのヒトコトが投げかけられる。
「ど・・・っどんなパンツ履こうが、イギリスさんには関係ないじゃないっ!」
ううもっと言ってやりたいことがあるんだけど上手く言葉が出てこない。
恥ずかしいのと悔しいのとで、自然にほっぺが膨らんだ。
どうせ子供っぽいですよ。
それにどうせ・・・高級なレースの下着なんて・・・
ちょっとだけ欲しいけど、似合わないもん。
スレンダーで肌が真っ白で、綺麗なレースが似合ってて、
綺麗でお上品な人がいいなら、
そういう人を生徒会に入れればいいじゃない。
この学園には、そういう人が一杯いるんだから・・・。
「この・・・変態眉毛。」
一応聞こえない様に上を向いて、そう小さく呟くのが精一杯。
「ああん?」
それでも自分の悪口に敏感な眉毛の耳には届いてしまったようで、
「てめえ。いい度胸じゃねえか。」
と、下から明らかに不機嫌な顔をして睨み付けて来る。
「はいはい、すみません。なんでもないですよー・・・。」
だって完全に逆切れじゃない。
と思いつつも言って通じる相手じゃないので、一応。
それでも不満気に、私はかたちだけ誤った。
怒らせたらどんな理不尽な仕打ちがまってるんだかわからないのに、
なんでこんなにイライラしてるのか自分でもよくわからないままに。
探せと言われていた資料を手に持って、ゆっくりとハシゴを降りる。
「ったく・・・調子に乗ってると本気で侵略してやるからな!
大体本探すのがトロいんだよ!それに・・・」
いつもと同じ調子でブツブツネチネチが始まった。
いい加減慣れてきてしまった。
でもうんざりしつつも一応反省の態度をとっておかなくちゃ。
それでも、私が床に着くまで
彼の片手がずっとハシゴに添えられて居た事に気づいて、
私はなんだか自然に顔が笑ってしまうのを止められなかった。

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